もともとは、クミとモーリの2人が参加していた“かりんとう”というユニットに、キーボードプレーヤーとしてミキが参加したことがきっかけ。クミとモーリの二人は、かの「杉山清隆とオメガトライブ」の前身「きゅうてぃぱんちょす」の創立メンバーの一員として、コーラスでこのグループに参加していたこともあったようです。
ちなみにグループ名の“Sugar”は“しおらしくない”(=塩らしくないから砂糖だそうな)という意味でつけられたそうです。
1981年に「ウエディング・ベル」でデビュー。あれよと言う間に一躍大ヒットとなります。その後アルバム『Sugar Dream』も順調に売れ、82年の紅白にも出場。ところがシングル第2弾の「アバンチュールはルックスしだい」が見事にコケてしまい、以後“一発屋”というありがたくないネーミングをいただく羽目に。ちなみに同時期の一発屋には、かのアラジン(「完全無欠のロックンローラー」)がいます。
その後、全部で11枚のシングルと5枚のアルバムをリリースし、1986年に解散。
1.ウエディング・ベル / 新鮮微笑女 (Nov. '81) 説明不要の50万枚の大ヒット曲(当時はこのぐらい売れれば大ヒットだった)。“くたばっちまえ!”のセンセーショナリズムとうらはらの美しいコーラス、はたまた可愛い顔立ちとうらはらの本音トークは、オリコンでのシングル週間売り上げで最高2位に到達する快挙をなしとげました(1位を阻止したのは中村雅俊の「心の色」)。 |
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2.アバンチュールはルックスしだい / 新入社員ととらばーゆ(A.M.9 to P.M.5) (Apr. '82) 「ウエディング・ベル」のヒットに気をよくして出した2枚目のシングル。見事にコケました。今聞いても、第1弾ほどのインパクトも無く、ある意味色物として扱われていた彼女たちにとっても、まぁヒットしなかったのも仕方ないかなと思います。 |
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3.私oにほリカ人 / anNONストリート (Aug. '82) このシングルから、彼女達はこれまで持っていた楽器をステージに持たずに上がり、いわゆる振り付けを交えて歌うようになります。彼女たちをあくまで“歌のうまいアイドル”というスタンスで売ろうとしていた事務所サイドの思惑が見えるようです。彼女たちの恥ずかしそうな振り付けが印象に残っています。 |
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4.Misty Night / 浮気な勉強ガール (Oct. '82) アルバム『COFFEE BREAK』からのシングルカット。ただしヴォーカルがクミからミキに替わり、アレンジもバラードからスイングジャズ風に変りました。個人的にはクミのヴォーカルのほうが良かったなぁ。なお、ジャケットはいささか……の出来です(顔が恐い)。カップリングは、シングル唯一のモーリのメインヴォーカル曲。 |
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5.ウエディング・ベルII / アバンチュールはルックスしだいII (Nov. '82) デビュー1周年記念シングルは、アルバム『COFFEE BREAK』のオマケシングルを、改めてタイトルを替えてリリースしたシングル(裏は別物)。メインヴォーカルはクミ。一応扱いは両表面となっています。ある意味、究極の色物シングルと言えるでしょう。 |
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6.キスがいっぱい / 春・花ざかり (Apr. '83) この辺から事務所も“色物アイドル”路線をあきらめたようで、ステージに楽器も戻ってきました。ジャケットにはモーリのブラのストラップと、ミキの首筋の本物のキスマークが写っております。また、カップリングはコンサートツアーのタイトル曲でした(札幌のは客が集まらなくて中止になっちゃったけど)。 |
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7.中ブラ・ラブ / 中ブラ・ラブ(カラオケ) (May. '83) トイレの芳香剤“ピコレット”のCMソング。レコード盤は通常の黒ではなく、透き通ったレモン色と言う、トイレの芳香剤にこれ以上はない、みもふたもない色をしておりました。しかしカップリングがカラオケってのは、予算が無かったんですかねぇ。 |
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8.タマゴ / IMAGINATION EXPRESS(夢急行) (Jun. '83) TVアニメ“まんがはじめて物語”のエンディングテーマ(カップリングがオープニングテーマ)。メインヴォーカルはクミ。なぜエンディングが表になったのかは謎。なんでだろ。 |
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9.CIRCUS GAME / スミマセン my love (Nov. '83) TVアニメ“伊賀のカバ丸”のオープニングテーマ(カップリングがエンディングテーマ)。作家陣を強化し、さらに人気少女マンガのアニメテーマ曲ということもあって、10万枚を売る久々のスマッシュヒットとなります。同時にオリコンランクを争ったのが、やっぱりアニメ曲の「HELLO VIFAM」(歌:TAO)ってのが印象に残ってたり。 |
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10.恋はマスカレード / MIDNIGHT CALL (Apr. '84) 前シングルから5ヶ月、“華麗にヘンシン!”というキャッチフレーズをひっさげ、本格的なコーラスグループとして再出発をしたシングル。なんでも発売直前まで「Midnight Call」が表になる予定だったとか(個人的にも"Midnight〜"の方がいい曲だと思う)。 |
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11.ナイト・ポリス / Goin' Man (Sep. '85) アルバム『29:00AM』からのシングルカット。ハードポップなブラックコンテンポラリーバリバリの一曲。 |
1.Sugar Dream (Dec. '81) iTunes
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2.COFFEE BREAK (Sep. '82)
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3.Sugar Bean (May. '83)
ポップシンガー時代のSugarとしての集大成とも言えるアルバム。曲のバリエーション、アレンジ、コーラスと文句無しの出来になっています。10曲目は山梨鐐平氏(知ってる?)の作詞作曲で、そのお返しに彼のアルバム『La Habanera』でバックコーラスをつとめたことがあります。 「いじわるShine」は、“Light Mellow 和モノ”シリーズの『Light Mellow Drive』(2014)にも収録されています。 |
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4.FACES (Sep. '83)
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5.29:00AM (Aug. '85)
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1.SUGAR iTunes
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2.GOLDEN★BEST iTunes
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NHK「みんなのうた」において、以下の2曲を歌っています。
※「NHKみんなのうた50アニバーサリーベスト 〜グラスホッパー物語〜」収録
カメレオン (Aug. '84)
こぶたのしっぽ (Jun. '86)
・バナナ&桃白書 (1982年、立風書房) 彼女たちの売り文句の一つである“オンナの子の本音”をキーにして書かれた様々なエッセイ風の読み物を中心に、ギャグっぽいコーナーや替え歌を加えた、いわゆる“タレント本”。かなりゴースト入っている模様(特に替え歌は……うーむ)。 参考:「バナナ&桃」は、ご想像のとおり「オトコとオンナ」のシンボリゼーションです。これは初期の彼女たちのコンセプトである「女の子のホンネ」に基づいたキャッチコピーのようなもので、曲タイトル(「バナナが桃に恋をした」)やファンクラブ名(バナナ&桃クラブ)に用いられていました(ファンクラブ名は、後に「Sugar Land」に名称変更)。 |
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1.I'm sorry, but... (Apr. '96)
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2.生まれたてのBaby Pink (Nov. '97)
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3.ひとりじゃないの (Nov. '10) iTunes
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1.Melody, Love, Island ('95)
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1.ヘラクレスの栄光IV 〜神々からの贈り物 ('94) SFCゲーム「ヘラクレスの栄光IV」のサウンドトラック。この1曲目「アトランティスの子供達」でヴォーカルを担当しています。 |
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2.Marriage〜結婚 (May '96)
↓はオープニング曲「愛するあなたに贈る歌」です。 |
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3.Fantasy Christmas Medley ('98)
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4.My Earth... ('00) オリジナルビデオ「世にも恐ろしいグリム童話」「世にも恐ろしい日本昔話」で、音楽とED「My Earth」のボーカルを担当。当時、この曲のもう一人のボーカルである宇高美里さんと、CG作家のブンサダカさんの3人で「C60 Project」というアートユニットを組んでいました。
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5.Cafe de RENBO (Sep. '04)
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6.デコリョーシカのうた 〜ユメ見る乙女編〜 ('08) モカイヌの作者JINCOさんのコンテンツ「デコリョーシカ」の主題歌の作曲と歌を担当しています(作詞:JINCO)。 |
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7.カルカルカルシウムの唄 ('18) |
※以下現物未確認
CD『ピッカピカ音楽館ベストヒット』(「ねこのひげ」)
CD『みんなのうた メッセージソング』(「出逢えるっていいね」)
CD『みんなのうた きっとしあわせ』(「琥珀の魔法」)
1.Kumi's Band (Dec. '15)
ミキさんクミさん近影(2015/12/02 長沢久美子ライブ@渋谷7th Floorにて) |
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