Artists I Loved - Sugar

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ヒストリー メンバー シングル アルバム CD みんなのうた 出版 テレビ関連 ラジオレギュラー CM関連 ソロ活動 カバー曲


一部情報提供:おざきようこさん。感謝です。

● ヒストリー

 もともとは、クミモーリの2人が参加していた“かりんとう”というユニットに、キーボードプレーヤーとしてミキが参加したことがきっかけ。クミとモーリの二人は、かの「杉山清隆とオメガトライブ」の前身「きゅうてぃぱんちょす」の創立メンバーの一員として、コーラスでこのグループに参加していたこともあったようです。

 ちなみにグループ名の“Sugar”は“しおらしくない(=塩らしくないから砂糖だそうな)という意味でつけられたそうです。

 1981年に「ウエディング・ベル」でデビュー。あれよと言う間に一躍大ヒットとなります。その後アルバム『Sugar Dream』も順調に売れ、82年の紅白にも出場。ところがシングル第2弾の「アバンチュールはルックスしだい」が見事にコケてしまい、以後“一発屋”というありがたくないネーミングをいただく羽目に。ちなみに同時期の一発屋には、かのアラジン(「完全無欠のロックンローラー」)がいます。

 その後、全部で11枚のシングルと5枚のアルバムをリリースし、1986年に解散。


● メンバー

(写真は「ウエディング・ベル」裏ジャケットより。敬称略)

● シングル

1.ウエディング・ベル / 新鮮微笑女 (Nov. '81)

 説明不要の50万枚の大ヒット曲(当時はこのぐらい売れれば大ヒットだった)。“くたばっちまえ!”のセンセーショナリズムとうらはらの美しいコーラス、はたまた可愛い顔立ちとうらはらの本音トークは、オリコンでのシングル週間売り上げで最高2位に到達する快挙をなしとげました(1位を阻止したのは中村雅俊の「心の色」)
 ついでに細かい話ですが、「ウェディング・ベル」ではなく「ウディング・ベル」です。

2.アバンチュールはルックスしだい / 新入社員ととらばーゆ(A.M.9 to P.M.5) (Apr. '82)
 「ウエディング・ベル」のヒットに気をよくして出した2枚目のシングル。見事にコケました。今聞いても、第1弾ほどのインパクトも無く、ある意味色物として扱われていた彼女たちにとっても、まぁヒットしなかったのも仕方ないかなと思います。
3.私oにほリカ人 / anNONストリート (Aug. '82)
 このシングルから、彼女達はこれまで持っていた楽器をステージに持たずに上がり、いわゆる振り付けを交えて歌うようになります。彼女たちをあくまで“歌のうまいアイドル”というスタンスで売ろうとしていた事務所サイドの思惑が見えるようです。彼女たちの恥ずかしそうな振り付けが印象に残っています。
4.Misty Night / 浮気な勉強ガール (Oct. '82)
 アルバム『COFFEE BREAK』からのシングルカット。ただしヴォーカルがクミからミキに替わり、アレンジもバラードからスイングジャズ風に変りました。個人的にはクミのヴォーカルのほうが良かったなぁ。なお、ジャケットはいささか……の出来です(顔が恐い)。カップリングは、シングル唯一のモーリのメインヴォーカル曲。
5.ウエディング・ベルII / アバンチュールはルックスしだいII (Nov. '82)
 デビュー1周年記念シングルは、アルバム『COFFEE BREAK』のオマケシングルを、改めてタイトルを替えてリリースしたシングル(裏は別物)。メインヴォーカルはクミ。一応扱いは両表面となっています。ある意味、究極の色物シングルと言えるでしょう。
6.キスがいっぱい / 春・花ざかり (Apr. '83)

 この辺から事務所も“色物アイドル”路線をあきらめたようで、ステージに楽器も戻ってきました。ジャケットにはモーリのブラのストラップと、ミキの首筋の本物のキスマークが写っております。また、カップリングはコンサートツアーのタイトル曲でした(札幌のは客が集まらなくて中止になっちゃったけど)

7.中ブラ・ラブ / 中ブラ・ラブ(カラオケ) (May. '83)

 トイレの芳香剤“ピコレット”のCMソング。レコード盤は通常の黒ではなく、透き通ったレモン色と言う、トイレの芳香剤にこれ以上はない、みもふたもない色をしておりました。しかしカップリングがカラオケってのは、予算が無かったんですかねぇ。

8.タマゴ / IMAGINATION EXPRESS(夢急行) (Jun. '83)
 TVアニメ“まんがはじめて物語”のエンディングテーマ(カップリングがオープニングテーマ)。メインヴォーカルはクミ。なぜエンディングが表になったのかは謎。なんでだろ。
9.CIRCUS GAME / スミマセン my love (Nov. '83)

 TVアニメ“伊賀のカバ丸”のオープニングテーマ(カップリングがエンディングテーマ)。作家陣を強化し、さらに人気少女マンガのアニメテーマ曲ということもあって、10万枚を売る久々のスマッシュヒットとなります。同時にオリコンランクを争ったのが、やっぱりアニメ曲の「HELLO VIFAM」(歌:TAO)ってのが印象に残ってたり。

10.恋はマスカレード / MIDNIGHT CALL (Apr. '84)
 前シングルから5ヶ月、“華麗にヘンシン!”というキャッチフレーズをひっさげ、本格的なコーラスグループとして再出発をしたシングル。なんでも発売直前まで「Midnight Call」が表になる予定だったとか(個人的にも"Midnight〜"の方がいい曲だと思う)
11.ナイト・ポリス / Goin' Man (Sep. '85)
 アルバム『29:00AM』からのシングルカット。ハードポップなブラックコンテンポラリーバリバリの一曲。

● アルバム

1.Sugar Dream (Dec. '81) iTunes
  1. ムーピー・ベイビー
  2. 涙色キャンディー
  3. バナナが(ピーチ)に恋をした
  4. ごめんなさいね…
  5. Love Is Moment
  6. おねむEXPRESS
  7. ふられBaby
  8. ハートブレイク・バレンタイン
  9. ウエディング・ベル
  10. Sugar Dream
 シングル「ウエディング・ベル」のヒットを受けて発売された初のアルバム。色物アイドルと思われていた彼女たちの、シンガーとしての実力を見せた1枚となっています。後に、廉価版復刻CD“Q盤”シリーズの一つとしてCD化されました。
2.COFFEE BREAK (Sep. '82)
  1. Misty Night
  2. キラキラSummerメモリー
  3. 女は色よ
  4. Who are you ?
  5. Lindy
  6. 私oにほリカ人
  7. ギャルズ・パワー
  8. 熱い夢
  9. Bobby Soxer 物語 〜夏の少女Anna〜
    (おまけシングル)
  10. ウエディング・ベル その後
  11. オー・ラーメン
 2枚目のアルバムは、1枚目の流れを引き継ぎながら、組曲に挑戦したり(9曲目)、おまけシングルをつけたりと、色々なことに挑戦した意欲作。3曲目は、三菱ペイントマーカーのCMソングでした。
3.Sugar Bean (May. '83)
  1. キスがいっぱい
  2. 夏のLonely Night
  3. バースデイ・スーツ
  4. おばかさん
  5. 100 million
  6. Good morning, April
  7. Sugar Bean
  8. いじわるShine
  9. なぜ
  10. マンゴ・マドンナ
  11. いいお嫁さんになるため
  12. ひばり(美しい空に...)

 ポップシンガー時代のSugarとしての集大成とも言えるアルバム。曲のバリエーション、アレンジ、コーラスと文句無しの出来になっています。10曲目は山梨鐐平氏(知ってる?)の作詞作曲で、そのお返しに彼のアルバム『La Habanera』でバックコーラスをつとめたことがあります。

 「いじわるShine」は、“Light Mellow 和モノ”シリーズの『Light Mellow Drive』(2014)にも収録されています。

4.FACES (Sep. '83)
  1. ウエディング・ベル
  2. Lindy
  3. 熱い夢
  4. Who are you
  5. ムーピー・ベイビー
  6. タマゴ
  7. アバンチュールはルックスしだい
  8. いじわるShine
  9. ふられBaby
  10. ごめんなさいね…
  11. キスがいっぱい
  12. 夏のLonely Night
 ベストアルバム。ただし、いわゆる“シングル集”という体裁を取らず、全シングルとアルバムの中からいい曲をピックアップするというスタイルを取っています。
5.29:00AM (Aug. '85)
  1. Goin' Man
  2. ラッキー・シャワー
  3. 29:00 Tonight
  4. Doubt
  5. 上海ベイ・ブルース
  6. NY 5th Ave.
  7. ナイト・ポリス
  8. ベイビー・ジェーン
  9. 今夜は特別
  10. Who am I
 アメリカでの滞在後、事務所も変わり、本格的にジャジーなブラックコンテンポラリグループを目指して発表されたアルバム。雑誌のレビューでも、一発屋として消えたはずのグループに対しては、異例の高い評価をしていました。また、このアルバムの発表以降、“Sugar”のロゴが変りました。

● CD

1.SUGAR iTunes
  1. ウエディング・ベル
  2. アバンチュールはルックスしだい
  3. 私oにほリカ人
  4. Misty Night
  5. キスがいっぱい
  6. CIRCUS GAME
  7. 恋はマスカレード
  8. ナイト・ポリス
  9. 新鮮微笑女
  10. 新入社員ととらばーゆ(A.M.9 to P.M.5)
  11. anNONストリート
  12. ふられBaby
  13. 春・花ざかり
  14. Sugar Dream
  15. ウエディング・ベルII
 1987年に発売された、シングル選集+αのいわゆるベスト版。
2.GOLDEN★BEST iTunes
  1. ウエディング・ベル
  2. アバンチュールはルックスしだい
  3. 私oにほリカ人
  4. Misty Night
  5. キスがいっぱい
  6. CIRCUS GAME
  7. 恋はマスカレード
  8. ナイト・ポリス
  9. 新鮮微笑女
  10. 新入社員ととらばーゆ(A.M.9 to P.M.5)
  11. anNONストリート
  12. ふられBaby
  13. 春・花ざかり
  14. Sugar Dream
  15. ウエディング・ベルII
  16. ハートブレイク・バレンタイン
  17. 涙色キャンディー
  18. ごめんなさいね…
 こちらは2004年版。1987年版に『SUGAR DREAM』から3曲を追加して、ジャケットを新しくしたものです。

● みんなのうた

 NHK「みんなのうた」において、以下の2曲を歌っています。
※「NHKみんなのうた50アニバーサリーベスト 〜グラスホッパー物語〜」収録


● 出版

バナナ&桃白書 バナナ&(ピーチ)白書 (1982年、立風書房)
 彼女たちの売り文句の一つである“オンナの子の本音”をキーにして書かれた様々なエッセイ風の読み物を中心に、ギャグっぽいコーナーや替え歌を加えた、いわゆる“タレント本”。かなりゴースト入っている模様(特に替え歌は……うーむ)

 参考:「バナナ&桃」は、ご想像のとおり「オトコとオンナ」のシンボリゼーションです。これは初期の彼女たちのコンセプトである「女の子のホンネ」に基づいたキャッチコピーのようなもので、曲タイトル(「バナナが桃に恋をした」)やファンクラブ名(バナナ&桃クラブ)に用いられていました(ファンクラブ名は、後に「Sugar Land」に名称変更)。


● テレビ関連


● ラジオレギュラー


● CM関連


※以下現物未確認
結婚式場用LP内「Wedding Ring」
ヤフオクで落としそこねた……orz

● ソロ活動


ミキ
 解散後、ミキは「笠松美樹」あるいは「DE:LAH」「DE:RAH」名義でソロ活動をしています。ほとんどが作曲家としてのものですが、オリジナルCDも(確認できているだけで)2枚出しています。
Youtubeチャンネル

※ オリジナル
1.I'm sorry, but... (Apr. '96)
  1. I'M A WOMAN
  2. 追憶
  3. NO END
  4. SADISTIC MIND
  5. LOVE FORM
  6. 月下妖艶
  7. 御免!
  8. 朝がコワイ
  9. ONE'S HEART
  10. INTER ZONE
  11. 気持ちはインスト
  12. LOVE AGAIN
2.生まれたてのBaby Pink (Nov. '97)
  1. 生まれたてのBaby Pink
  2. Knock My Door
  3. 愛・発光体
  4. 思い出を抱きしめて
  5. You are the one for me
  6. Pandora's Box
  7. ZZZ…
  8. Love Affair
  9. 永遠への翼
  10. Bubble Love Motion
  11. 8番目の海
  12. Welcome to my Kitchen
3.ひとりじゃないの (Nov. '10) iTunes
  1. ひとりじゃないの
  2. Happy Birthday to You
 天地真理さんの曲のカバー。自宅録音した音源を配信しています。
※ ボーカル参加
1.Melody, Love, Island ('95)
  1. POINT OF NO RETURN
  2. SEA OF RAIN
  3. LOVE BIRD
  4. MELODY FAIR
 「AVEC meets DE:RAH」名義。サウンド・プロデューサー・チーム「AVEC」のシングルにボーカル参加。全4曲のボーカルを取っています。
※ サントラ・企画物等
1.ヘラクレスの栄光IV 〜神々からの贈り物 ('94)
SFCゲーム「ヘラクレスの栄光IV」のサウンドトラック。この1曲目「アトランティスの子供達」でヴォーカルを担当しています。

2.Marriage〜結婚 (May '96)
  1. Angel On Your Shoulder
  2. 愛するあなたに贈る歌
  3. In A Holyday Mood
  4. その笑顔があれば
  5. Lunch In The Park
  6. Ifなんていらない
  7. A Lambent Blue
  8. Wind's Melody
  9. Afternoon
  10. 29:00の戸惑い
  11. 今日より明日は…
  12. 愛するあなたに贈る歌(オルゴール・バージョン)
 OVA「Marriage〜結婚」のサウンドトラックです。この中ではテーマソング(2と11)および挿入歌(10:濱田金吾氏とのデュオ「Miki & Kingo」名義)でヴォーカルを取っています。
 ↓はオープニング曲「愛するあなたに贈る歌」です。
3.Fantasy Christmas Medley ('98)
  1. クリスマス・ファンタジー・ワールド
  2. クリスマス・パーティー・ワールド
  3. クリスマス・トゥモロー・ワールド
 meito(名糖産業株式会社)の販促物として作成されたCD。詳細不明。ヴォーカルはなく、クリスマスの定番曲のインストゥルメンタルによるメドレーのアレンジを(演奏も?)担当しています。
4.My Earth... ('00)

 オリジナルビデオ「世にも恐ろしいグリム童話」「世にも恐ろしい日本昔話」で、音楽とED「My Earth」のボーカルを担当。当時、この曲のもう一人のボーカルである宇高美里さんと、CG作家のブンサダカさんの3人で「C60 Project」というアートユニットを組んでいました。

5.Cafe de RENBO (Sep. '04)
  1. Cafe de RENBO
  2. ココロノハナ
  3. モカ曜日
  4. モカイヌかいちゃうた
  5. Cafe de RENBO (カラオケ)
  6. モカ曜日 (カラオケ)
 朝倉乃亜とのユニットによる「モカイヌーズ」名義。アニメ「モカイヌ」のサウンドトラックです。
6.デコリョーシカのうた 〜ユメ見る乙女編〜 ('08)

 モカイヌの作者JINCOさんのコンテンツ「デコリョーシカ」の主題歌の作曲と歌を担当しています(作詞:JINCO)。

7.カルカルカルシウムの唄 ('18)

 一般社団法人カルシウム研究所の公告アニメ「カルシウム家族」の音楽とEDのボーカルを担当しています。

※以下現物未確認
CD『ピッカピカ音楽館ベストヒット』(「ねこのひげ」)
CD『みんなのうた メッセージソング』(「出逢えるっていいね」)
CD『みんなのうた きっとしあわせ』(「琥珀の魔法」)


クミ
 解散後、2010年より「長沢久美子」名義で音楽活動を再開。2015年年末にソロアルバムをリリースしました。

※ オリジナル
1.Kumi's Band (Dec. '15)
  1. ウエディング・ベル 2015
  2. エガオ
  3. Tasogare

  4. F.I
  5. 灯台
  6. 帰り道


ミキさんクミさん近影(2015/12/02 長沢久美子ライブ@渋谷7th Floorにて)

● カバー曲

【ウエディング・ベル】 【春 花ざかり】 【上海べイ・ブルース】
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