で、結局マジックはどうなのよ?

――各種資料による、マジックの売上データ

 世間では、いわゆる「公開できないソースによるデータを元にしたマジックの売り上げ憶測」が流行っているようなので、対抗してこちらは公開ソースで、いったいマジックはどの程度売れているのかを調べてみようかと思います。


 まずは2003年のアメリカTCG市場の占有率データ。右図はアメリカのホビー系小売店向けの雑誌“COMICS AND GAMES RETAILER”誌の2004年4月号からのスキャンデータです(図をクリックすると大きい図が出ます)。

 これによると、2003年度の売り上げトップはやはり天下の遊戯王アッパーデック社で、市場占有率は33.37%となっています。2003年年頭の遊戯王の売り上げはすさまじいものがあったようで、当時は小売店あたり月間25ディスプレイを稼いでいたようです。

 それに続くのがマジックウィザーズ社になります。年間市場占有率は、アッパーデック社に惜しくも届かない32.55%。売り上げは年平均で小売店あたり月売13ディスプレイといったところになります。遊戯王との売り上げ争いは6月に逆転して、以降トップを守ったままです。

 面白いのは、遊戯王とマジックの売り上げに関するコメントです。マジックは「多かれ少なかれ年間通して堅調」と書かれているのに対し、遊戯王は「年後半は低値安定」と書かれています。それぞれの商品の性格を現してるんじゃないでしょうか。

 ちなみに、この2大タイトルに続くのが、デサイファー社指輪物語です(かつてのICE/やのまんの指輪物語とは全然違うやつですよ)。やっぱり映画は偉大だなーと。昨年の夏にシアトルに行ったときに、CARDHAUSでもプレイしている面々がいました。ひそかに固定ファンがいるようです。


 次は、コミックやホビー関係のニュースサイトのICv2.com。こちらの4月20日付の記事に、ハズブロ社(ご存知とは思いますが、ウィザーズ社の親会社)の今年の第一四半期の決算報告の概要が報告されています。

 内容はExcite翻訳にでもかけてもらえばまあ一発なんですが、手っ取り早く言ってしまうと、ハズブロは増収にもかかわらず、主要商品(トリビアル・パシュートおよびベイブレード)の売り上げに対する懸念から株価が低下している、というものです。その中で、マジックは前年の同時期に比べて16%の増収となっています。第一四半期の時期というと、ちょうど各ブロックの第二セットの発売時期に相当するんで、まあぶっちゃけ、レギオンよりはダークスティールの方が良かったんだなぁ、と(^^;)

 また、昨年撤退でニュースになったウィザーズ社の小売店部門(写真は今は亡き、シアトルのノースゲート・モールのショップ)ですが、この記事によるとここ数年は年間2000万ドルの赤字部門だったとか。そりゃ撤退もやむないですわな。ちなみにこのショップは別にマジック専門のカードゲームショップというわけではなく、ゲームがメインの普通のおもちゃ屋さんです。写真のショップですと、奥にゲーム用のテーブルと貸し出しゲームの置いてある棚があって、そこでは子供が遊戯王で遊んでました(^^;)


 総合するに、ウィザーズ社がミラディンで狙ったことは、順調に結果を残しているようです。前述の“COMICS AND GAMES RETAILER”誌によると「マジックが2004年及びそれ以降、強力な売り上げを残せないことを示すデータは何も無い」とのことです。まだしばらくはこの素晴らしいゲームで楽しめそうですね(^^ )


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