マークト・カードでとっつかまらないために:スリーブのTips

 この文章は、自分が2003年のPTベネチアに参加したときに、オフィシャルやらジャッジやらと話したり、現場でいろいろなことを見たり聞いたりした中で、とりあえずまとめようと思った文章。ご参考になれば幸いかと。

  1. スリーブは無地であるべし
     大原則。世の中にはポ○モンスリーブとか某野球ゲームスリーブのように、背面に模様の入っているものがあるけど問題外。透明スリーブで一方にのみホログラムがついてたりする場合は、ホロを必ず表面(手札にしたときに自分が見る面)に来るようにする事。模様やホロは、一見同じように見えても一発で見分けがつくものが多い。
     同様に、背面のサイドに線の入っている某スリーブもお勧めしない。製造工程の関係でサイドの一方のみ線が入ってたりすることがままあって、確実にマークトになる。このスリーブ、PTヴェネチアのオフィシャルの間でもすこぶる評判の悪い代物なんで、少なくともGPなりPTQなりでの使用はやめたほうが無難。

  2. スリーブ前にシャフルすべし
     PTヴェネチアでライアン・フューラーがとっつかまった件。彼はデッキリストを書いた後、カードをサイドボード、呪文、土地の順番に並べたまま、何も考えずに端から順番にスリーブをかけたため、50枚1袋のスリーブの切り替わる(製造工程上の問題で長さが変わってしまう)タイミングで土地とそれ以外が分かれてしまい、結果諸事情あって失格(受賞資格はあり)に。
     スリーブをかける前に、デッキのカードをすべて(できればサイドボードも込みで)シャフルし、スリーブも全体をシャフルしてからスリーブをかけること。こうすれば、製造上の問題でスリーブの長さが違ったりしても、全体がランダムなんでいきなりひどいペナルティが落っこってくることは無くなる。

  3. サイドボードのスリーブに注意
     サイドボードのカードは、メインデッキに比べて使用頻度が低く、そのためかすれ度合いが圧倒的に低くなる。それをそのまま何も考えないでメインデッキに混ぜると、メインとサイドの違いがはっきりしてしまうため、確実にきついお咎めが飛んでくる。
     サイドとメインは、スリーブの中身を交換するようにしたほうが無難。

  4. スリーブは消耗品
     もう何ヶ月前に買ったかわからないようなスリーブを延々と使い続けている人がいるが、やめたほうが良い。汚れ度合いがはっきり違ってくるし、手垢や水分などでくっつきやすくなってくると、特定のカードを隣り合わせにするために悪用していると思われても文句が言えなくなる。
     大きい大会の前は特に、スリーブを新しくし、枚数に余裕を持つべし。途中でスリーブが裂けてしまい、枚数が不足してトーナメントが続けられなくなるなんてのは実に馬鹿馬鹿しかろう。

  5. 裸カード汗かき手シャカシャカ症候群
     シールドやドラフトなどのリミテッドの大会で出る問題。この手の大会で、よく裸カードのままプレイしているプレイヤーがいる。まあそれ自体は厳しくは取り締まられるわけじゃないけれど、問題はその状態で、いわゆる手札をシャカシャカ回してる(わかるよね)プレイヤー。これが汗かきプレイヤーだとなおさら。
     土地やマナソース、軽いアーティファクトや引いて即出す系のカードは、ほとんど手札にとどまることがない。それに比べ、重い呪文、除去呪文、色拘束の厳しいカードなどは、かなり長い間手札に残る。その状態でシャカシャカやり続けると、確実に(右利きの場合)カードの左下の部分が白くハゲてくる。カードを区別してしまうことになるため、間違いなく重いペナルティが飛んでくることになるのは覚悟したほうがよい(PTアムステルダムにおいてはマッチロスの裁定が出ている)。
     少なくとも「裸カードで」「シャカシャカ」の両方をいっぺんにやるのは言語道断と思し召せ。シャカシャカ癖のある人は、必ずスリーブの購入を。

  6. 新品スリーブもすぐ折れる
     カードのスリーブが折れるのは、実はそのほとんどは、買って初めてカードを入れる瞬間。なのだが、意外と気にしていない人が多い。
     図解する。左図は横に折れ傷のできるパターン。買ったばかりのスリーブの口を開けようとして、サイドをつまんで強く曲げると、図で言うと丸で書いてある部分の裏の場所が折れて、爪で押さえたような跡ができる。
     一方で、右図は上に折れ傷のできるパターン。カードを奥まで押し込むときに、スリーブの上端ごと押し込んでしまい、上の部分に折れ傷のできるパターン。こちらもやはり爪で押さえたような折れ傷ができる。
     通常、普通にこの手の行為をやっていれば、まあパターン無しになるのでそんなに重いペナルティはこないが、問題になるのはたまたま1枚か2枚だけ、この手の傷が発生するパターン。それが「偶然」デッキに1枚しか入っていないカードだったりした場合、余計な面倒を背負い込むことになる。
     もちろん、ゲーム中にカードをパキパキ鳴らす癖があると、前項のように手札に残るカードのスリーブに傷ができることがある。スリーブはとにかく慎重に扱うべし。


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