統率者戦(旧エルダードラゴン・ハイランダー) 公式ルール

最終更新:2012年4月22日

原文:http://mtgcommander.net/rules.php

 「統率者戦」はかつて「エルダードラゴン・ハイランダー」という名称で呼ばれていたマジック:ザ・ギャザリングのバリエーションの一つで、カジュアルに競い合うゲームを盛り上げ、入り口を広くしながらも、デッキ構築の腕は必要となるものです。1対1でもプレイはできますが、大抵は多人数ゲームでプレイされます。

 ここのページで解説するルールは、ほとんどのグループで一般的に“公式”とされるものです。場所によっては独自のルールを採用しているところもありますが、ここのルールはそれらのプレイヤーが他の場所でプレイするためのコンセンサスとなるように作られているものです。特に、プロツアーやグランプリでの空き時間での対戦ではこのルールが使われます。

    デッキ構築ルール

  1. プレイヤーは、あらかじめ伝説のクリーチャーを1体、自分の“統率者”として選んでおく必要があります。


  2. 統率者デッキを構築する場合、カードのマナ・コストと同様に文章欄のマナ・シンボルも重要になります。デッキ内にどのカードを入れることができるかは、統率者の固有色によって制限されます。


    以下は3色デッキにおける入れられる/入れられないカードの例です。


  3. デッキ内のカードは、そのデッキの色以外の色のマナを生み出せません。統率者の固有色以外の色のマナを生み出す場合、代わりにそれは無色マナを生み出します。

  4. 統率者戦のデッキは、統率者を含め100枚ちょうどで作成されます。

  5. 基本土地を除き、デッキ内に複数の同名のカードがあってはいけません。

  6. 統率者戦はヴィンテージの構築ルールにおいて適正である必要がありますが、以下の例外があります。

    ゲームルール

  7. 統率者戦のゲーム開始時の手順は以下の通りです。
    1. プレイヤーは自分が選んだ統率者を宣言し、そのカードを統率領域に移動します。
    2. その後、サイドボード選択ルールを採用している場合、サイドボードのカード交換を実行します。
    3. 各プレイヤーはカードを7枚引きます。
    4. プレイヤーは、修正版「部分パリ式マリガン」でマリガンを実行できます。

      部分パリ式マリガンルール

      統率者戦は長時間を要し、複数ゲームによるマッチは通常行われないので、特定のカードを発見する確率を不必要に上げないままマナに厳しい手札を緩和するようデザインされた修正版マリガンルールを採用します。これは「ブリタニー」マリガンとしても知られているルールです。

      1. ターン順に、プレイヤーは手札の一部または全部のカードを(裏向きに)追放します。
      2. 各プレイヤーは自分が追放したカードの枚数より1枚少ないカードをデッキから引きます。
      3. 最初のステップで1枚以上のカードを追放したプレイヤーは、この手順を最初から繰り返すことができます。手札は毎回1枚ずつ減ることになります。
      4. プレイヤーは追放したカードをデッキに加えてシャッフルします。

      このマリガンを採用した場合であっても、デッキ内のマナ源の比率が不適正である場合は、毎回手札が悪かったり、ゲーム進行においてマナが揃わなかったりする点は注目に値します。

  8. 統率者であることは特性(総合ルール109.3)ではなく、そのカードの性質です。

    したがって、“統率者であること”はコピーされず、継続効果によって上書きされず、カードのコントローラーの変更によって変わることもありません。

    例:《影武者/Body Double》で墓地にある統率者をコピーしても統率者にはなりません。また、統率者が《細胞形成/Cytoshape》の影響を受けていたり裏向きになったりしていても、それは統率者です。

  9. 統率者がいずれかのプレイヤーに与えた戦闘ダメージを「統率者ダメージ」と呼びます。いずれかの時点で、いずれかのプレイヤーが同一の統率者に21点以上の統率者ダメージを与えられている場合、そのプレイヤーはゲームに敗北します。


  10. 統率者が統率領域にある間、それをプレイすることができます。これにより統率者をプレイする場合、この方法でこれまでに統率者をプレイした回数1回につき{2}を追加で支払わなければいけません。

  11. 統率者がいずれかの領域から墓地か追放領域に置かれる場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置くことができます。

    裏向きに追放された統率者は、いずれかのプレイヤーによって統率領域に移動する必要があります。
    いずれかの領域から追放領域にカードが裏向きに置かれ、いずれかのプレイヤーがその追放領域にあるカードを見ることを認められている場合、そのプレイヤーはただちにそうする必要があります。それが他のいずれかのプレイヤーがオーナーである統率者である場合、そのカードを見たプレイヤーはそれを表向きにして統率領域に置きます。

  12. ゲーム開始時のライフは40点です。

  13. 統率者はレジェンド・ルールの適用を受けます。他の同名の伝説のパーマネントが戦場に出ている場合、それは墓地に置かれます(その結果として統率領域に行くことができます)。
  14. 標準規定

  15. 統率者戦は社交的な関係を目指してデザインされたものです。

    このルールは、社会的常識、いわゆる紳士協定の上に成り立っています。プレイヤーによる非紳士的行為(過激な行動をとったり、ただの“むかつく”輩に成り下がったりすること)は、一切許容されません。より良き統率者戦コミュニティのためには、非社交的人物とはプレイしないことが最も手っ取り早い方法です。

    しかし、プレイヤーによって、フェアプレイ、あるいは楽しいゲームという物には様々な意見があります。ここでの推奨禁止リストは、プレイヤーがより良き社交的経験を得るためのガイドとして、調整を続けているものです。ローカルルールや“フェアプレイ”規定は、それが地元を盛り上げるためなら常に推奨されています。

    統率者戦というゲームを楽しみたいのであれば、以下のようなカードは避けてください。


    さらに、以下のカードは統率者として使用すべきではありません。

  16. トーナメント

  17. 統率者戦は、まず何よりも社交的なゲームというものを目的としてデザインされたものです。すべての人のためのあらゆる物が詰まっているわけではないのです。

    それでもなお、多くの人々が統率者戦で賞品や社交的でない報奨を競うのを望んでいます。このような報奨はコミュニティやグループを作り上げるのには役に立つでしょうが、一方で統率者戦のバランスを維持している社交的協定を蝕んでいくでしょう。このような社交的“トーナメント”を円滑に進めるため、いくつかの選択ルールが用意されています。以下のルールは、このようなゲームの主催者が、退廃的なゲームを排除するのに用いるといいでしょう。
    たいはい・てき【退廃的】 (形動)人心が荒れて、道徳や健全さが失われているさま。デカダン。「大辞林 第二版」
    早い話、退廃的なゲームとは、統率者戦というゲームが本来もたらすはずの思いがけない状況のバラエティを取り去ってしまうことを言う。
    統率者戦における選択ルール

    1. デッキ入れ替え枠

      あらゆるデッキにありきたりのカードを入れる代わりに、統率者戦プレイヤーが自分のデッキの構成をフレキシブルに変更することを認めるルールです。

      • プレイヤーは、99枚のカードと1枚の統率者に加え、10枚のサイドボードカードを用意することができます。
      • 統率者が宣言された後に、各プレイヤーは3分以内にデッキのカードを1対1で入れ替えることができます。
      • デッキに入らなかったカードは、“願い”によって入手することができます。

      根拠:

      上級プレイヤーが高いレベルで組んだデッキを相手にする場合、対戦相手には効果的な対抗策が必要になります。しかし、序盤のターンに対抗策カードが確実に手に入るようにすると、統率者戦のデッキ構築空間があっという間に狭まってしまいます。

      サイドボードは、プレイヤーが効果的に“最善”の対策を取ることができるようにするものです。これは、紳士協定の存在しない統率者戦環境における、壊れや退廃に対する必要な防衛策として強く考慮されるべきものです。

    2. 代替勝利条件

      いわゆる“生き残り”勝利条件の代わりに、主催者は追加の、あるいは代わりの勝利条件を使用することを奨励します。賞品は以下のような条件で与えるといいでしょう。

      • 1ターンに最大の戦闘ダメージを与えたプレイヤー
      • マナ・プールに最も多くのマナを貯めたプレイヤー
      • 統率者ダメージによる勝利
      • 統率者に最も多くのマナを費やしたプレイヤー
      • その他諸々

      様々なプレイヤーを盛り上げ、社交的側面が活発化させるためには、面白い目標があるとよいでしょう。

      他の条件はこちら(英語)を参照してみてください。

    3. 民主的勝利

      通常の統率者戦のゲームにより近いトーナメントを望んでいる主催者は、勝利と社交的プレイングのバランスをとったプレイヤーに報奨を与えるべきでしょう。そのための方法の一つは、以下のような物です。

      1. ゲーム終了時に、各プレイヤーは最もゲームを盛り上げた自分以外のプレイヤー1人に投票する。
      2. プレイヤーは、生き残ったら2ポイント、各得票につき1ポイントを獲得する。
      3. ポイントに対して賞品を提供する。

    4. また、以下の選択ルールは、楽しむことを目的とする上で広く使用されており、考慮に値すると思われます。

    5. リーグ戦

      「リーグ」は、一緒に同じデッキでプレイする機会の多いプレイヤーのグループです。リーグ内のプレイヤーは、互いに同一の統率者を使用できません。あるリーグにおいては、統率者の選択は早い者勝ちで、集まりをまたいで保持されます。他のプレイヤーが統率者として使用しているカードは自分のデッキに入れられません。入っている場合、ゲームの開始時に他のカードと交換すべきです。

      リーグにおける統率者の予約リスト等は、ネットの掲示板などで管理するといいでしょう。


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