統率者戦(旧エルダードラゴン・ハイランダー) 公式ルール

最終更新:2021年9月13日

原文:https://mtgcommander.net/index.php/rules/

「統率者戦」はマジック:ザ・ギャザリングのフォーマットのひとつで、多人数戦や社交的交流や興味深いゲームや独創的なデッキ構築に重点を置いています。

以下は統率者戦の公式ルールです。場所によっては独自のルールを採用しているところもあり、それは推奨されてもいますが、ここのルールはそれらのプレイヤーが他の場所でプレイするためのコンセンサスとなるように作られているものです。

    基本原則

    以下のルールを読み進める前に、統率者の基本原則をお読みいただければと思います。単にルール通りに進めるだけでは、良いゲーム体験を得るのに十分とは言えないでしょう。

    デッキ構築ルール

  1. プレイヤーは、あらかじめ伝説のクリーチャーを1体、自分の“統率者”として選んでおく必要があります。

    詳細:

    プレイヤーは統率者としてどの伝説のクリーチャーを選んでもかまいませんがが、仲間内の他のプレイヤーに遠慮して欲しいといわれる可能性はあります。ゲーム中、別々なプレイヤーが同じ統率者を選ぶことは可能ですし、他のプレイヤーがそのカードを統率者とせずにデッキに入れることもできます。統率者には、他の伝説のクリーチャー同様のレジェンドルールが適用されます

    統率者は統率者戦のデッキの構築における主役です。それはデッキ内の他のカードよりも使用が容易ですし、統率者戦のデッキは統率者の強みを利用するのが通常です。

    デッキにおける統率者は、歴史的な事情から“ジェネラル”と呼ばれることもあります。

  2. カードの固有色とは、そのカードの色に、そのカードのルールテキスト上のマナ・シンボルの色を加えた物です。カードの固有色はゲームの開始前に確定し、ゲームの効果により変更されません。

    詳細:

    • タイプが沼、島、平地、森、山である土地(基本土地、ショックランドデュアルランド、シャドウムーアの基本土地タイプを持つ土地等)は、対応する固有色を持ちます。したがって、これらは対応する色の統率者のデッキにしか入れられません。
    • 混成マナ・シンボルはいずれかの色のマナでプレイできますが、カードの固有色には両方の色が採用されます。したがって、それを含むカードは、混成マナ・シンボルのすべての色を固有色とする統率者のデッキにしか入れられません。
    • 文章欄に書かれている基本土地タイプの単語(“沼”、“森”等)は、色マナ・シンボルを意味していません。統率者によりそれらのカードが制限されることはありません。
    • 注釈文に書かれているマナ・シンボルは、固有色に含まれません。
    • 両面カードの裏面は、そのカードの固有色を決定する際に参照されます。

    デッキ内には、デッキの統率者の固有色と共通しない色を固有色に持つカードを入れることができません(デッキ内の各カードの固有色は、統率者の固有色の部分集合である必要があるということです)。

    例:

    Phelddagrif》(コストが1青白緑)が統率者の場合、赤マナや黒マナのマナ・シンボルはデッキに入れられません。

    以下のカードは、《Phelddagrif》デッキにおいて不適正なカードです。

    Phelddagrif》は以下の土地を使えません。

    Phelddagrif》は《ボロスのギルド魔道士/Boros Guildmage》の助けを求められません。

    Phelddagrif》は、以下のカードを使うことができます

  3. 統率者戦のデッキは、統率者を含め100枚ちょうどで作成されます。相棒を採用する場合、それは1枚制限と固有色のルールに従う必要があります。それはデッキの一部ではありませんが、事実上の101枚目のカードです。

  4. 基本土地を除き、デッキ内に複数の同名のカードがあってはいけません。一部のカード(例:《執拗なネズミ/Relentless Rats》)は、この制限を上書きするテキストを持つことがあります。

    ゲームルール

  5. ゲーム開始時のライフは40点です。

  6. 統率者は統率領域に置かれている状態でゲームを開始します。統率者が統率領域にある間、通常のクリーチャーを唱えるためのタイミング条件に従って、それを唱えることができます。オーナーは、これまでにこの統率者を統率領域から唱えた回数1回につき{2}支払わなければいけません。これは追加コストです。

  7. 統率者が墓地か追放領域にあり、そのカードが直前の状況起因処理がチェックされた時点以降にその領域に置かれていた場合、そのオーナーはそれを統率領域に置くことができます。統率者がいずれかの領域から手札かライブラリーに置かれる場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置くことができます。この置換効果は1つのイベントに対し複数回適用できます。

  8. 統率者であることは特性(総合ルール109.3)ではなく、そのカードの性質で、その物理的カードに結びつけられています。したがって、“統率者であること”はコピーされず、継続効果によって上書きされません。そのカードはいずれの情報が変わっても変わらない統率者性を維持し、コントローラーが他のプレイヤーに変わっても統率者であり続けます。

  9. あるプレイヤーがいずれか1体の統率者に、ゲーム中に合計21点以上の戦闘ダメージを与えられた場合、そのプレイヤーはゲームに敗北します。

    詳細:

    • これは追加の状況起因処理です。
    • 統率者ダメージはゲームを通じて累積されます。これまでに統率者が与えたダメージを、後になって減らす方法はありません。
    • カードの性質はゲームのオブジェクトの特性ではないので、統率者が場を離れて戻ってきたとしてもそれは同じ統率者のままです。
    • 効果によってプレイヤーのライフの合計が増える事(《不死の標/Beacon of Immortality》等)があっても、それによってこれまでに統率者から与えられたダメージが減ることはありません。
    • 一方で、戦闘ダメージを受けるに際し、それを減らす、軽減する、移し替える等(《濃霧/Fog》や《艦長の操艦/Captain's Maneuver》等)は可能で、この場合そのダメージは与えられず、統率者が与えたダメージに数えません。
    • 統率者によるダメージは、特定のプレイヤーと統率者の組み合わせ毎に集計されます。全統率者のダメージの合計ではありません。
    • プレイヤーは、自身がオーナーである統率者から21点の戦闘ダメージを受けることで敗北しえます(コントロールを奪われる等)。
  10. 自分がオーナーであるゲームの外部の従来のカードをゲームに持ち込む能力(“願い”、《ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog》、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》、等)は、統率者では機能しません。
  11. 禁止リスト

    新セットのカードはプレリリース以降使用可能になります。

    以下は統率者のゲームにおける公式禁止リストです。これらのカード(およびそれと同様のカード)は、ゲームに参加している他のプレイヤーの事前の同意なしに使用すべきではありません。


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